第5章 錬金術師の戦い
「あー、本当に家族で乗ってますね。 ハクロのおっさん」
口にタバコをくわえている少尉・ハボックが横から乗客名簿を覗き見た
ロイ「全く…。 東部の情勢が不安定なのは知っているだろうに、こんな時にバカンスとは…」
そこでロイは気づいた
ロイ「あぁ諸君、今日は思ったより早く帰れそうだ
"鋼の錬金術師"が乗っている」
そう言ってロイは口角を上げて笑った、が
そこでまた気付いた
ロイ「…ダークも乗っているじゃないか…!」
ハボ「ダーク…?」
ロイ「大丈夫だろうか…
犠牲者が出なければいいんだがっ…」
ーー。
「かー…zZ」
ダークの膝上に頭を乗せたまままだ眠っている金髪の少年・エドワード