第4章 水魚之交
「や、やっぱり無理!私には出来ないよ……」
唇を重ね、熱を交わし合ったことにより、宿儺の身体も美代を感じてくれていることがあまりに嬉しい反面で、それが酷くむず痒い。
「はあ、お前が言い出した癖に何を言っている。今更恥じる必要などないというのに」
美代の強気とも取れた態度が一変し、宿儺はすぐにその理由に勘づいたのか、ふっと嘲笑するような笑みを落としながら呆れたように呟いた。
「まあ良い。お前はそのまま黙って身を任せていろ。次に余計な口を挟めば、その身を裂くぞ」
「え、あ……っ!」
痺れを切らした宿儺の重みのある身体が伸し掛ってきて、美代はそのまま両腕を一つにまとめられて拘束される。
短い息を溢すだけで精一杯になるような力強さに支配され、美代の口からは抵抗の言葉さえも出てこなかった。
制服ごと下着も一緒に剥ぎ取られてしまったせいで、柔らかな膨らみもしなやかな体躯も、何もかも隠すことが出来ない。
「あんまり、見ないで……ひぁっ?!」
言いかけた直後、胸の膨らみを掬い上げられるように揉まれて、思わず美代の口から悲鳴にも似た声が上がった。
「色気のない声を上げるな」
生娘に対しての無理難題を押し付けながら、彼はさらに胸の先端部をキュッと指で摘まむように弄ったり、捏ね回すようにして刺激を与える。すると、それに合わせて乳房の先から滲むようにじくじくとした刺激が伝わり、下腹部が甘く疼いた。
「あ……はっ、んんっ……!」
反射的に美代の濡れた唇からあえかな喘ぎが溢れる。
宿儺はそれに興が乗ったのか、指先で触れているのとは反対の膨らみの先端を口に含んだ。
「っ、あ、すくな……っ」
口腔を蹂躙され、片方の乳房に触られていただけだというのに、先の刺激ですっかりと桃色に尖らせた乳尖が、歯と舌に捕らえられて弄ばれる。
指先で触れられるより一層強い刺激に、美代の腰がびくんと跳ね上がった。じわじわと追い詰められるような刺激を与えられる内に、下腹の辺りから湿っぽさを感じ始める。