• テキストサイズ

シロイ、ヒカリ / Hunter×HUNTER カイト夢/

第11章 一緒にいる、場所





後ろのカイトが身じろぎする気配がして、しばらくすると、チャリンと軽い音がした。

「悪かった。
これで、許してくれ」

そっと布団を剥がされると、後ろから首に何かがかけられた。
触ってみると、ネックレスというには少し長さのある鎖がチャリン、と音を立てる。
その先についているのはー

「…鍵?」

今時にしては古風な、重さのある鍵がぶら下がっていた。


「あぁ。

俺たちの、家の鍵だ」




……え?



聞き間違えたかと思って、起き上がるとカイトに向き直る。
裸のままクッションに肘をついて、カイトが私を見つめていた。

「…今、なんて言ったの?」

「聞こえなかったか?

俺たちの家の鍵だと言ったんだ」


…どうやら、間違えてなかったらしい。

え?え?
どういうこと?


私のぽかんとした顔を見て、カイトがふっ、と笑って言った。

「お前と、一緒にいる場所が欲しかったんだ。
定住するわけではないが…

時々でいい。
…一緒に住まないか?」

/ 49ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp