シロイ、ヒカリ / Hunter×HUNTER カイト夢/
第9章 そばに、いたい
黙っていたカイトが、私を抱きしめたまま、くるっと向きを変えた。
バサッ、と背中に柔らかなシーツの感触がした。
見上げると、カイトがじっ、とこちらを見下ろしている。
繋がったまま、何かを探すように、私を見つめる。
「…カイト?」
そっと呟くと、はっとしたように瞳が瞬きをした。
「…すまん」
「どうしたの?
……私の言ったこと、嫌だった?」
おそるおそる聞くと、微かに笑って私の髪をとると口づけた。
「…違う。嬉しかったんだ。
それで……
怖くなった」
「え?」
カイトの口から、怖い、なんて言葉が出るなんて。
驚く私を見つめながら、カイトは言った。
「…俺はハンターだ。
今も、この先もずっとそうだ。
それを失うつもりはない。
この仕事は敵を作りやすい。
現に、この間ケイが襲われたのは俺のせいでもある。
これから一瞬でも、ケイに何かあったらと思うと…
おまえのそばを離れることが怖いんだ」