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・・・みたいなアルケー

第2章 中学生活最後のクリスマス。




クリスマス。
英国にいた頃は問答無用に休みだったが、日本はそんなことはなくリムジンで校門へと向かう。


「景吾ーっ!!!!」


車から降りると、朝だと言うのに元気の有り余った大声が俺を襲う。
折角のクリスマスなのにタイミングが悪いぜ。


「ねえ!今日はクリスマスだよ。景吾は何か予定ある?私はね……」
「お前には関係のない事だ」
「えー!一緒にお祝いしたかったなぁ〜!」
「残念だったな、共に祝う気はないぜ。一応挨拶代わりに言っておいてやる。メリークリスマス」
最高の微笑みを残して足早に教室へと向かう。
後ろからブツブツと何か聞こえたが、俺様の笑顔が最高のプレゼントだろ?アーン。


4時間目も終わり、樺地がクラスまで迎えに来た。
今日のランチは俺が企画したクリスマスパーティーを執り行う予定で、最高の食材で作らせた部員各々の好物が出る。
レギュラー陣には飾り付けを任せた。
俺がこの氷帝学園で過ごす最後のクリスマスだから、盛大にやろうじゃねえか、ということだ。

途中、廊下を曲がると「アイツ」がいた。
寂しげな表情で佇んでいた。
初めて見る表情はどこかで見覚えがある気がする……微かに頭の横に痛みが走った刹那、アイツの視線が俺様を捉えると表情が満面の笑みになる。

すぐに頭の痛みは消えた。

(気のせいか…)



「跡部……さん……大丈夫…ですか……?」
「ああ、岳人やジローがセンスの無え飾り付けをしてないか不安で頭痛がしちまっただけだ。」


努めて明るい声で樺地に返し、高らかな笑い声を響かせながら部室へと歩を進めた。
斜め後ろからの、馴れ馴れしい態度で気安く名前を呼ぶ声は無視をして。


つづく
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