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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第51章 生き方


その日の夜。
ルーナはもともとエルヴィンの団長室だった部屋に来ていた。
そこは今も空き部屋のままだ。
ハンジも自室のままでいいと言って動かなかったため、なんとなく、誰も使えないでいる。

誰もいないその空虚な部屋を、度々ルーナは掃除していた。
今夜も少し掃除をしてから眠ろうと、そう思っていたのだ。

しかし、結局今夜は眠れないと踏んで、夜明けまでここで過ごそうと思い直した。
あまりにも考えることがありすぎて、掃除をしながらもついボーッとしてしまう。



"夢を諦めて死んでくれと言ったのは俺だ"

ねぇ、エルヴィン…
リヴァイにそれを言われた時、ありがとうと言ったそうだね。

あなたは解放されたんだよね。
そして、私にバトンタッチした。


あなたがあの日、絶望の縁に立たされた時、そこで見た景色はどんなものだった?

あなたの夢は砕け散って、
その破片はずっと私の胸に刺さってる。
絶対に忘れてはいけない痛みとして刻まれているみたい。




ルーナはぐるりと部屋を見回した。

「エルヴィン、あなたは今どこにいるの?まだ夢を追い続けているのかな…」


あなたはいつもこの場所で、どれくらいの不安と迷いと戦っていたの?

あなたを失って、初めて気づくことが多くて…
あなたの手を離さずにいれば、私はどこまででも行ける気がした。
同じ道を歩いていくと、疑いもなく信じた。

なのに…あなたは…
どうして…
最期の最期で諦めたのかな。


だけど私はちゃんと覚えているよ。
あなたとの約束を。
忘れた日は1度もないよ。


あなたが未来を語る横顔が、
とても好きだったから。
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