Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第48章 才能
「本当にわからねぇなら教えてやるが、お前のことを上官ではなく女として見ている部下どももいるわけだ。そんな中、お前のその強請るような態度。大袈裟な対応がダメだと言ってるんだ。」
「えっ?」
先程の兵士を大袈裟なまでに介抱し、優しくしていた姿を想像してますます眉間に皺を寄せる。
「そもそもそのことにすら気付かねぇお前の頭が問題だ。」
「…なに、それっ?」
「躾直しが必要なようだが。いいから今は黙って俺に抱かれてろ」
ルーナは結局そのまま荒々しく抱かれることになってしまった。
いつの間にか、自分も欲情し、貪るようにリヴァイを求めていた。
互いにたくさんの所有印をつけ合う。
嫉妬と独占欲を曝け出すような激しい抱き方だったが、
あまりリヴァイが嫉妬心を素直にあらわにすることがなかったので、少し嬉しかった。
たくさん甘えさせたい、と、そんな母性本能まで出てきてしまう。
身体がとても疲れていたはずなのに、そんなことは忘れてしまうほど愛し合う時間は癒しを与えてくれた。
「お前にも俺と同じ血が流れてるんじゃねぇか…」
風呂につかりながらリヴァイがふと洩らした。
今日も手加減していたとはいえ、ルーナの戦闘能力には毎回驚かされている。
「私にもアッカーマンの血が?さすがにそんなことは…」
確かに私の姓はアッカーマンだけど。
そう言って笑った。
リヴァイが後ろから強く包み込んできて、耳に口をつけられビクンと身を捩らせた。
突然手を掴まれたかと思えば、怪我をした指をまたしゃぶられたのだと分かる。
背後にいるため顔は見えないが、指に何度も舌が這い艶かしい音が聞こえる。
リヴァイの口の中にまだ僅かに鉄の味が残る。
「これがお前の血の味か…」
「ふ…リヴァイと同じ味だったら良かったんだけどね…同じアッカーマンの血なら…」
それだったらどんなに良かったか。
今までたくさんの人を死なせずに守りきれたかもしれない、と、そう思わずにはいられない。
「もうお前はとっくにアッカーマンだろ」
耳元で囁かれ、ルーナは首を捩ってキスをねだる。
甘く濃密なひと時が2人の時間を奪っていった。