Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第48章 才能
「この島に最も必要なものを作りましょう。これを港と言います。」
「あぁ、港ね…子供たちが喜ぶな」
「遊具じゃねぇよ、混浴風呂もちゃんと作るんだろうな?」
「温泉じゃありませんよエロガッパ。これは美味しそうなものですよね?」
コニー、ジャン、サシャの返事にオニャンコポンは冷や汗をかく。
この島は本当に遅れすぎている…
100年も壁に閉ざされていたのだから、世界から100年の遅れをとっているのは頷けるのだが…
まさかここまで…
「船を安全に停泊させる場所だね!鹵獲した船を使って海と外と交易ができるってわけか!」
意外にもきちんと正答を言ってくれたハンジに、一気に安堵の表情に変わる。
「その通りですハンジさん!これは世界と繋がる場所です!」
「凄いよオニャンコポン!!」
リヴァイは腕を組んで、いつもの何を考えているのかわからない仏頂面で黙っている。
ルーナとバリスはその隣で資料を除きこみながら顎に手を当てている。
「ところでオニャンポコンはなんで肌が黒いのですか?」
サシャの言葉は、世界を知らない私たちからすれば当然の疑問で、皆の視線がオニャンコポンに集まる。
「俺たちを創った奴はこう考えた。いろんな奴がいた方が面白いってな。ユミルの民も同じさ。俺たちは皆、求められたから存在する。」
「…誰が僕らを創ったの?」
アルミンが言うと、彼は口角を上げて答えた。
「始祖ユミルに力を与えた存在。すなわち神だ…」
そう考える奴もいる。考えるだけなら自由だろ?
イェレナの視線に気まずく感じたのか、最後にそう付け加えた。
神・・・
この島の外の人たちも皆、神を信じているのだろうか?
人間は神の失敗作に過ぎないのか、神こそ人間の失敗作に過ぎないのか
神なんて…そんなもの…