Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第47章 魔神の犬と猫■
そしてようやく閃いた。
目を開くと、待ってましたというように輝かせている3人がこちらを見ている。
「ルシファー…なんてどうかな?」
3人は響きが気に入ったのか、コクコクと首を縦に振った。
「ちゃんと意味はあるんだよ。聞いて。」
ルーナの説明はこうだった。
ルシファーというのは、明けの明星を指すラテン語であり、
"光をもたらすもの" という意味を持つ"悪魔"の名である。
魔王サタンの堕落前、つまり堕天使になる前の天使としての呼称でもある、ということだった。
「光をもたらす悪魔……」
リヴァイの呟きは3人の騒がしい声にかき消された。
「いいねいいね!さすが母さん!」
「俺たち家族にピッタリだな!」
「ああ!よし!そうと決まれば飯を早く!」
ルーナははいはいと言って3人に食堂で待っているように言って外へ出した。
「おい、ホントにいいのか…」
リヴァイは呆れたようにバスローブを脱ぎ始めた。
「大丈夫でしょ。きっとこのくらいのことハンジ団長も了承してくれるよ」
ルーナがシャワーを浴びようと裸のリヴァイの手を引いたとき、リヴァイは更に呆れたように言った。
「なぁ、お前…問題はそこじゃねぇだろ」
「え?」
ルーナは振り向いて素っ裸のリヴァイに視線を送る。
「あの変態メガネだぞ…あいつが珍しい猫なんかを見て大人しくしてると思うか?」
「…あ……」
気付いたように茫然となるルーナのバスローブを脱がしながらリヴァイはため息を吐いた。
「下手にいじくられて死ぬかもな…ルシファーは…」
ルーナの青ざめていく顔を見てリヴァイがわざとらしく口角を上げる。
ルーナの頭の中には、実験実験!と言って鼻息荒くしているハンジの姿が浮かんでいる。
「ルシファー…」
「まぁそうならねぇように、お前も面倒を見るんだな…」
リヴァイは茫然としたままのルーナを風呂場へ押し込んだ。