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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第43章 神と善悪


目覚めたリヴァイは一瞬自分がどこにいるのかが分からないくらいに頭がボーっとしていた。
思考が上手く回り出さないまま上半身を起こす。

カーテンの隙間から見える僅かな陽射しに目を細めながら、ふと隣を見ると、ルーナはいない。

額に手を置いて昨夜のことを一生懸命思い出す。

全裸のまま寝ていたのか。
昨日はルーナと一緒に風呂に入って…
ベッドで一緒に寝た…はず…


いや違う。


おやすみと言った覚えはないし、
いつもみたいに指輪にキスをしたまま瞼を閉じた記憶が無い。


その前があまりにも激しかった記憶はある…

まさか…


リヴァイはたちまち焦りの表情になり急いでベッドに腰かける。


俺はいつのまにか…
あのまま意識を手放していた?


ルーナは部屋に戻ったのか?
まだこんなに早朝なのに?


裸のままおもむろに立ち上がる。
そして妙な胸騒ぎと共に、部屋の中の違和感に気が付く。


いつも自分がどこもかしこも完璧に整理整頓と掃除をこなしているから僅かな変化でもわかる。


急いで引き出しを開ける。


オイオイオイオイ…待て待て…


明らかに何かを探ったような、何かを取り出したような、そんな違和感だ。

こっちの引き出しも…こっちも…


「…おい…嘘だろ…」


メリッサから奪った妙薬がなくなっている。
そしてルーナから取り上げたナイフも…

テーブルの上の食べかけのパンも…



「くそ…俺は何してんだ…」


ルーナを気絶させるまで抱き潰すつもりが、
自分が逆にルーナにそうされていた。

だからあいつは昨夜、あんなに積極的に激しく俺を…

初めからこのつもりで…


額に手を当てたまま深く息を吐く。
情けなさと自分の愚かさで笑いすら込み上げてきそうだ。



いや、そんなことよりも
あいつはどこだ?

どこでなにしてる?



リヴァイは服を着ると、急いで駆け出した。
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