Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第39章 裂けかけていた糸■
ルーナはリヴァイの心音をひたすら聞いていた。
自分の髪を撫でているリヴァイの指の感触が心地よくて、その心音と相まって徐々に眠気が襲ってくる。
あぁ…
やっぱりこうしてリヴァイの腕の中で眠りに落ちるのが1番最高だ。
そう思いながら目を閉じる。
自分の髪を撫でるスピードが徐々にゆっくりになっていくのがわかる。
そして、やがてそれは完全に止まった。
ん?
と思ったが今はウトウトとしていて夢の中へと引きずり込まれる寸前だ。
「おい」
「・・・」
「てめぇ寝てんじゃねぇよ」
低い声色が頭上から降ってきて目を開ける。
体を引き離されて顔を上げると、いつもの不機嫌そうなリヴァイがこちらを覗き込んでいた。
「あれ…あ…ごめんつい…気持ちよくって…」
目を擦りながら言うと、リヴァイは手紙をテーブルの上へ置いた。
「あ、読み終わった?もし訂正した方がいい箇所があれば言ってほしいんだけど…」
「・・・」
「…リヴァイ?」
腕を組んでテーブルの手紙に視線を落としているリヴァイに、みるみる不安だけが湧き上がってくる。
やっぱり許可は降りないだろうか?
機嫌を損ねてしまっただろうか?
「…俺も書く」
「え?!」
リヴァイは突然立ち上がり、引き出しから紙とペンを取り出した。
「ちょ、ちょっとリヴァイ?」
「俺もあいつに言いてぇことがあるからな」
そう言ってたちまち椅子に座り、机の上でペンを走らせていくリヴァイを、ただ茫然と見つめ続けた。