Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第38章 溺れて沈む
「…お前の…言う通りだな、エルヴィン。お前の博打と同じくらいには信用できる」
「はは…それは100%信じてくれているということだと理解しておくよ。」
「俺には博打の才能はねぇからな……」
小さくそう呟いたかと思えばリヴァイは何かを決心したように立ち上がった。
そして部屋を出ようと扉の方へ歩き出す。
「待てリヴァイ」
また強い口調で制止され、リヴァイは眉をしかめて振り返る。
「あ?」
「紅茶は全て飲んでいけ。これは命令だ」
リヴァイは舌打ちをしてから元の位置に戻り、
おもむろにカップを手に取ると一気に飲み干した。
その様子を見つめながらエルヴィンが微笑む。
「俺が初めていれた紅茶を全て飲んでくれて嬉しいよリヴァイ」
「クソまずいな」
そうぶっきらぼうに言い捨ててリヴァイはまた踵を返した。
そして最後に振り返らずに
「ありがとう」
小さくそう言ったかと思えば足早に部屋を出ていった。