第36章 パラドックス■

｢んんっ…ふ…やぁっ…リヴァ…っ｣

激しすぎる口付けに、酸素が足りなくなり、顔を何度も動かすがその度に力づくで戻されてしまう。

「わからせてやる」

そしてまた体のいたるところに強く吸い付かれる。

「お前が一体誰の女なのかを」

ルーナの体はその度にビクリと波打ち、ベッドの軋む音がする。
だんだん目は虚ろになっていき痛みとも快楽ともとれるそれは、脳内をも蹂躙するように意識を朦朧とさせた。

力が抜けて身を沈めているルーナを他所に、リヴァイの指が下の蜜口へと忍び込んでくる。

｢はぁっ…あ……｣

びちゃびちゃと卑猥な音が鳴るのでもうそこは完全に湖と化していることが分かる。

いつの間にか指は2本に増やされていて、ルーナの一番感じる場所をグリグリと弄んでくる。
それと共に肉壁をこれでもかというほど擦りあげられ、その度にルーナの官能的な鳴き声が部屋に響く。
そして何度も絶頂に達してはまたそれを繰り返された。

「お前は今誰に善がり狂わされてんだ？なぁ…」

リヴァイはもう目の前の女を壊すくらいに抱き潰したくて仕方なかった。

今まで散々耐えてきた己の嫉妬心と独占欲が、情欲となって自分の中を暴れ回り、とにかくそれを目の前の愛する女にぶつけたかった。

もうそんな自分に理性が効かず、抑制できない。

ただただ貪るようにルーナを舐めまわし、吸い付き、犯していく。

悲痛な叫びと共に。

「お前は今誰に抱かれてんだ？」

覆いかぶさって肩を抱き、グイと再奥まで突き上げると、ルーナの悲鳴が上がる。

「実感しろよ！」

激しく腰を打ちつけ、身体を密着させて唇を奪う。
荒々しく舌を絡め取り何度も角度を変えてそうするごとに、下を突き続ける快感の波が奥から押し寄せてくる。

「お前は俺だけのもんだろ！違うか！？」

「っは…やっ…んん」

激しく揺さぶられ続けるルーナは言葉すら発せられない。
ただ嵐に舞う木の葉のように翻弄された。