Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第33章 恋と愛
しかしその光景はすぐに現実に引き戻された。
まるでタイムスリップしたかのようなそれは本当に一瞬のことだった。
互いを目を丸くして見つめ合う。
そして2人して柔らかな笑みを浮かべる。
きっと今見たものはお互い同じなのだろうということは言葉にせずとも分かっていた。
どちらともなくキスをし、ベッドに寝転ぶ。
「ふふ…リヴァイに出会えてよかった。愛してるよ」
はにかんでそう言うルーナの前髪を梳かして目を細める。
「ルーナ…また来世でも、出会ってくれるか?」
「もちろん、リヴァイ…」
「じゃあまた俺を……見つけてくれ……」
啄むようなキスが降ってきて、ルーナはリヴァイの両耳を塞いだ。
リヴァイも口付けを深くしながらルーナの両耳を塞ぐ。
するとそこはまた完全に2人だけの世界になった。
一切の音が遮断され、代わりに脳内にダイレクトに響くのは、互いの息遣いと舌が絡まり合う艶めかしいキスの音だけ。
愛を貪るのではなく、与えきれない愛をこれでもかというほど注ぎ込むようなキス。
このまま2人きりの世界で溺れていたいと思うほど、激しく愛を与え続ける。
命尽きるまで永遠にそうすることを誓い合うように2人はとめどなく溢れて抱えきれない想いを通わせ合った。