Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第7章 第32回壁外調査
「開門始めーっ!!!」
「これより、第32回壁外調査を開始する!今日また一歩我々は前進する!!訓練の成果を見せてくれ!!人類の力を思い知らせてやるのだ!!」
「全員前進!!!!」
キース・シャーディス団長の声が大きく響くと同時に門が開き、兵士を乗せた馬が一斉に駆け抜けて行った。
リヴァイ、ファーラン、イザベルは、初めて見る壁の外の光景に感嘆の息を洩らし目を輝かせていた。
ルーナはなるべく3人から目を背けないように斜め後方で馬を走らせるようにしていた。
すると、3人の所属するフラゴン隊のサイラムという青年となにやらもめ出した。
「巨人はお前らが考えてるような甘っちょろいものじゃない!これまで何人の優秀な兵士が巨人に食われてきたと思ってる?!地下のゴロツキ共が!調子に乗りやがって」
「俺が巨人を倒したらそいつらみんなゴロツキ以下ってことになっちまうぜ」
「なんっだとぉっ?!」
イザベルの言葉に血が昇ったサイラムが今にも馬ごと食ってかかって行きそうなところに瞬時に間に入って睨みを利かすリヴァイ。
「なんだ貴様ぁ」
「やめなさい!サイラム!今は言い争ってるときじゃない!場を弁えなさい!あなたたちも!隊列を乱さないで!」
睨み合うリヴァイたちとサイラムにルーナは大声を上げた。
全員口を閉ざし、
すみませんルーナさん...というサイラムの声が聞こえた。