Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第32章 心臓■
「ごめんなさいリヴァイ…私の不注意で…なにもかも…」
「気にするな。もし見つからなくても買えばいいだろ。またお前の親友のあの店で。」
優しく頭を撫でられ、ルーナはリヴァイの胸に顔を埋めながら心底申し訳なくなる。
そしてどうかメリッサがその指輪を持っていませんように、とも思う。
「あいつらは相当俺とルーナの仲を邪魔してぇらしいな。そして俺に相当殺されてぇらしい。」
冷たく落ち着いた声が耳元にかかり、それが余計に恐ろしく聞こえる。
「リ…リヴァイ、だとしても…あの子たちは大切な部下なの。」
「あぁ、わかってる。だからどうすべきかを考えてる」
一体何を考えているというのだろう?
正直ルーナにもどうしていいのか分からない。
自分とリヴァイの仲を裂こうとしていることは許せないが、同時にそれは仕方の無いことだとも思う。
なぜなら人間だからだ。
しかも年頃の男女が恋愛に対してとる行動なんてどんなものでもおかしいことではない。
しかし私とリヴァイはもういい大人だ。
どう対処するのが正解なのだろう。
「リヴァイ…何があっても私たちの仲は、誰にも引き裂けないよね」
「お前…わかってるじゃねぇか」
フッと笑ってリヴァイがルーナを組み敷いた。
どこか悩ましいような、柔らかな笑みを浮かべるルーナの顔にキスの雨を降らせる。
くすぐったそうに笑う唇を優しく塞ぐと、深く貪るようなキスに変えていった。