Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第31章 恋の法則
「ウォールマリア奪還作戦の準備は順調ですかな、エルヴィン殿」
エルヴィンとリヴァイの元にはやはりこちらから資金提供を度々求められている貴族たちが集まった。
「はい。お陰様で失った同胞たちの命が無駄にならぬよう尽力できております。現在新しい兵器も開発予定でして、全てはウォールマリア奪還の大義のもと死力を尽くして参ります。」
「それは当然前提の話だ。我々の膨大な資金投資を無駄にはしないでくれよ。今まではさんざん無駄にしてきたようなものだったからな。」
「…チッ。」
「リヴァイ!舌打ちをするんじゃない。」
耳元でゴソッと強く言われ、リヴァイはこれ以上この豚共のそばに居るならまだ貴婦人相手の方がマシだと思いその場を足早に離れた。
「リヴァイ兵士長!」
「…!ヒストリアか。そうか、お前もいたんだな女王陛下」
「やめてくださいその呼び方は…」
苦笑いをしながらも、今まで見たことない出で立ちのリヴァイに目を丸くする。
「あっ、あの!皆さんはお元気ですか?ルーナさんとかハンジさんとか…」
「…あぁ。まあな。」
「よかった〜…私調査兵でなくなってから、とくに何もお力になれていなくて、そんな自分が情けなくって…毎日皆さんのことを考えているんですけど祈ることしかできないので…」
「お前は女王としての務めを果たしていればそれでいい。孤児院のこともあるだろう」
「はい…子供たちは皆元気です。リヴァイ兵長の後押しがあったおかげで、地下街の子達のほとんどは保護できています。」
「ならよかった。お前はよくやってくれてる」
リヴァイは相変わらずの目つきだが、その優しい言葉にヒストリアの表情が柔らかくなる。