Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第30章 本物の愛
「本当に愛しているんですね、リヴァイ兵長のこと。そしてルーナさんもとても愛されてる…」
サラの呟きに、ようやくルーナのお喋りが止まった。
複雑な感じの妙な空気が流れ
全員同時に酒に口をつけグイグイと飲み干す。
「愛って…なんなんでしょう?」
クラムが突然呟いた。
「お前いきなりどうした!」
カイルが噴き出し、それに釣られてサラとメリッサも笑った。
しかしルーナだけが真剣な顔で口を開いた。
「それは…自分のことよりも常に相手のことを想えることだと思う。
自分の気持ちよりも相手の気持ち、自分の幸せよりも相手の幸せ、そういった相手のもの全てを、なによりも優先し考えられること…なんじゃないかな」
それが本物の愛…
そう最後に呟いたかと思えばルーナはテーブルにパタリと伏せてしまった。
「ルーナさん!?大丈夫ですか!」
「かなり酔っちゃってるみたい…」
「もーあんたが強い酒注文するからよ!」
「あの程度が強い酒か?」
4人は口々に言い合ってとりあえず出ようという話になった。