Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第28章 団長と兵士長
「・・・俺はお前らが思ってるような人間じゃねぇ…」
「リヴァイ、それは俺が決めることだ。
俺にだって…抱えたままどうしようも無い記憶や感情がある。だがそれを目の前に置いたままでは冷静な決断を下せない。だから俺も今まで蓋をしてきた。お前の気持ちはわかる」
「・・・」
「だが俺たちはお前をこれほどまでに必要としている。それはお前も分かってくれリヴァイ。」
リヴァイが脱力したように俯いた。
どんな顔をしているのかは分からない。
「お前の非番の許可はする。日にちはこちらで決めるから少し待っていてくれ」
非番という名目で壁外調査に行かせるのは大目に見てやろうと思った。
今のリヴァイはあまりにもいきり立っている。
本当に巨人討伐にいくのかはわからないが、とにかく今のリヴァイにはぶつける物が必要だろうと。
リヴァイは俯いたままエルヴィンを睨んだ後、乱暴に扉を開け部屋を出ていった。