Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第24章 解離■
「それ食い終わったら、街へ出ないか」
「っっ......え?」
ルーナは突然突拍子もないことをリヴァイから言われ、パンをゴクリと変な音で飲み込んでしまった。
「最近どこにも行けてねぇだろ。俺も新しい茶葉をそろそろ買いてぇんだよ」
「あぁ、そっか!じゃあエルヴィンにも許可とってこなくちゃ」
「その必要はねぇ。奴にはもう了承されてる」
「...ふふ。わかった」
ルーナは嬉しそうに笑って食事のスピードを早めた。
そんなに焦って食うな、とリヴァイに咎められても、久しぶりにリヴァイと二人でデートができるという嬉しさを隠しきれなかった。
2人はリヴァイの愛馬に乗って街へ走った。
リヴァイがなぜか2人乗りのほうが安全だと言い、無理やりルーナをウルフに乗せた。
けれどルーナは道中もリヴァイにずっと触れられていることが嬉しくて後ろから身体を密着させギュッとリヴァイの腰を抱え込み背中に耳をつけて目を閉じていた。
「リヴァイの鼓動が聞こえる...あったかい...大好き...」
リヴァイには当然聞こえない声でひたすら呟き、居心地の良さをこれでもかというほど満喫していた。
街へ行かなくともこれだけでもうルーナは相当な気晴らしになっていた。