Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第13章 男女■
2人は言葉を発することもできずただ横になってはぁはぁと息をしていた。
どのくらいそうしていただろう。
「すごく...すごく幸せ...なのに...やっぱり涙がでないや...」
ルーナが眉をひそめ自嘲気味に呟いた。
「いいんだ、お前は無理に泣かなくて。そのままでいろ」
リヴァイはルーナに向き直り、髪を撫でた。
「でも前にも言ったけど...私は...リヴァイの泣いてる顔見てみたいよ?」
「俺はそんな簡単に泣けねぇよ」
不機嫌そうな顔で言うリヴァイをルーナは笑顔で見つめた。
「リヴァイの...笑ってる顔も見たいよ」
「・・・お前は俺の泣いてる顔と笑ってる顔、どっちを一番見てぇんだ?」
「うーん...それは...迷うなぁ...」
「おいおい...」
本気で迷って考え込んでいるルーナにリヴァイはため息を漏らした。
「リヴァイには悲しんだりしてほしくはないから、普通だったらここで笑顔って答えるんだろうけど、私は異常な女だから、正直言うと、泣いている顔の方が見てみたい...かな。」
眉をひそめて優しく笑うルーナの頬に手を置いてリヴァイは言った。
「そればっかりは叶わない夢だろうな」
「ふふっ、そうかもね」
ルーナは諦めたようにリヴァイに擦り寄った。
リヴァイはしっかりその小さな体を包み込み、幸せを噛み締めながらゆっくり目を閉じた。
もう絶対に離れたくない。どうかこのまま時が止まってくれ。
そう願わずにはいられなかった。