Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第11章 しばしの別れ
「お揃いのものが2つも手に入っちゃった〜これで寂しさも紛れるよ」
そう嬉しそうに言い、ルーナがリヴァイと馬を並べて兵舎に戻る頃にはもうすっかり薄暗くなっていた。
「おーい!2人ともー!遅いよー!早く談話室にきて!!」
廊下の奥からハンジがルーナとリヴァイに手を振って呼びかけた。
2人は急いで部屋に戻り私服に着替えて談話室に行くと、そこにはハンジだけでなくエルヴィン、ミケ、ナナバの姿があった。
「え?みんなどうしたの」
ルーナが目を丸くしていると、エルヴィンが言った。
「ささやかながら君の送別会だよ、ルーナ」
「あ...ありがとう...みんな...」
ルーナは感動で胸がいっぱいになった。
用意されていた食事に手をつけながら、ルーナ以外はお酒をガバガバ飲みまくっている。
「本当にお酒強い人ばかりだな」と苦笑いした。
他愛もない話をし、たくさん笑った。
ハンジはいつの間にか毎度の如く巨人について熱く語りだし、エルヴィンは少し酔っ払った顔をしながらそれをぼんやり聞いている。隣で聞くふりをしながらぐんぐん酒を進めるミケ。
「うええええええん!寂しいよぉーーー!愛しのルーナに会えなくなるなんて死んじゃうよーーー」
そう涙を流しながらルーナにくっつきまくる少し酔っ払ったナナバに、リヴァイがブチ切れ「離れろクソ女!」と言い口喧嘩を始めた。
ルーナは笑いながら二人の間からスルリと抜け出て談話室の端に置かれているオルガンの蓋を開いた。