Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第11章 しばしの別れ
エルヴィンの団長室には、
ルーナ、リヴァイ、ハンジ、ナナバ、ミケ、
それから、それぞれの分隊長副官たちが集められていた。
「今日は皆に大事な話があるんだ」
エルヴィンは神妙な面持ちで話し始めた。
「実はルーナにはしばらく訓練兵団に教官として勤めてもらうことになった」
「?!?!」
皆が黙って顔を見合せた。
ルーナは硬直したまま動けないでいた。
「おいおいおい待て待て。なぜルーナなんだ?」
一番初めに口を開いたのはやはりリヴァイだった。
「皆も知ってのとおり、先代のキース元団長は今訓練兵団の教官を務めている。その先代から前々から1人訓練兵団に回してくれと依頼されていたのだよ。そしてできればルーナが良いとな。つまり先代直々のご指名だ」
「なっ!でも別にルーナじゃなくてもいいだろう!なぜルーナなんだ?」
ナナバが感情を抑えきれないとばかりに言った。
「私もルーナが一番相応しいと考えていたからだ」
「どういうことだ」
エルヴィンの答えにミケが静かに問う。
皆各々納得できないという表情でエルヴィンの言葉を待つ。