Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第64章 Moon②【番外編】
その光景に目を見張った。
見せたいものがあるとリヴァイに言われ、バイクで連れられて来た場所。
まさしく、あの頃と同じように瞳に映る、
一面のラベンダー畑。
穏やかな風が頬を揺らし、
懐かしい香りが鼻をくすぐった。
言葉を失っていると、後ろから声が聞こえた。
「リヴァイ兄貴〜!!!」
「ルーナさーん」
振り向くとそこには・・・
「イザベル…ファーラン……」
あの頃と変わらなすぎて、
懐かしすぎて、
切なすぎて、
2人の笑顔が眩しすぎて、
「ルーナの姉ちゃん久しぶりっ」
「なんにも変わってないなぁ。
髪がショートになってるくらいか」
「ふたりともっ!!!!」
近づいてきた2人に飛びついた。
「ごめん…!ごめん…!あのとき…守れなくて!!」
やはり第一声には謝罪の言葉を発してしまう。
あの時の残酷な光景が蘇ってくる。
「んな過去の話はもう忘れよーぜ!」
「そうだよ、それより2人とも今度コラボ曲出すんだってな〜」
「まぁな。もう世間に何も隠しちゃいねぇからな」
今ではもう、LとLunaの関係は周知の事実になっていて、週刊誌やメディアなどでも散々取り上げられている。
2人はサングラスや帽子はしていても、平気で手を繋いで外を歩いたりするようになった。
憧れのカップルランキング第1位として取り上げられたりもしており、2人のことを知らない者はもう誰もいなかった。
そのおかげもあって、昔の世界軸にいた人間たちがぽつりぽつり姿を現すようになった。
ミカサとエレンも我が子を連れて会いに来てくれたし、アルミンは教授になっていたし、メディア会社を手がけているジャンとコニー、大食いタレントとして名高いサシャ、それから他のみんなにもたくさん会うことが出来た。
ジークは野球選手として活躍しているし、ライナーはアメフト選手、ベルトルトはバスケの選手になっていて、皆有名になっていっている。