Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第63章 Moon【番外編】
それからたった1ヶ月で、なんとルーナは自国でも海外でもみるみる有名になっていた。
駅や街のポスターが、NoNameからLunaに変わっていたりする。
オリコンチャートはいい勝負といったところだ。
1位2位を常に競い合っているといった感じで、これは当然、あの頃から変わらない2人の負けず嫌いが祟っている結果。
ライブや番組で度々ルーナはこの国を訪れていた。
その度にリヴァイとなんとか会えるよう互いのタイミング作りを頑張っていた。
そして・・・
やはりあらゆる週刊誌にはバッチリ抑えられ、パパラッチの目を気にするようになってしまった。
今夜は先にリヴァイの住むタワーマンションに来ていた。
合鍵を渡されており、遅くなるから先に入ってるようメールが来ていた。
「はぁ…もう…ここまで誰にも見られず来るの苦労するよー…絶対にさっき撮られてたしー…」
夜でも帽子やサングラスといったものは欠かしていないのに、どうしてこうもすぐばれてしまうのだろうかとため息が出る。
それにしても…
部屋はいつ来てもさすがリヴァイといった感じで、全く持って美しすぎる空間だ。
物は少なく、必要最低限のインテリアしかない。
相変わらずだなぁと思って笑ってしまうが、潔癖症なのは自分も同じこと。
冷蔵庫にはなんと、栄養ドリンクやお茶や水のみが律儀に並べられている。
呆れ顔になりながらも、買い物をしてきて良かったと思った。
ひとまず夕飯を作ることにした。
「こんなに立派なキッチンがあるのに使ってないなんて勿体ないなぁ…」
しばらくして、リヴァイは帰ってきた。