Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第63章 Moon【番外編】
そして、たくさんのアーティストやバンド、アイドルグループが綺麗に整列して座る中、本番はスタートした。
NoNameの出番が来た時、抽選で当たった観客たちは一際大きく歓声を上げていた。
今回は1番人気を誇っている楽曲、NoNameの代名詞であるとも言える「跪け!豚共が!」を歌うらしい。
それはもう大盛り上がりだった。
そして…ルーナの出番がついに回ってくる。
司会者の方は、海外で有名な流行りのアーティストだなどと紹介の文句を並べたあと、突然言ってきた。
「ようこそルーナさん!
初登場のご感想をどうぞっ!!」
「えぇっと……気に入ってもらえたら…
嬉しいかなって思います…」
たどたどしく、笑顔を作ってはいたものの、自分でも何を言っているのか分からなかった。
というのも、この司会者(人気アナウンサーらしい)は、ヒストリアだったからだ。
当然彼女も気がついているらしく、さっきからしきりに目が合っていたのだ。
そして、歓声に包まれる中、あの曲を披露したのだった。