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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第63章 Moon【番外編】




ホテルの部屋のソファー
バスローブ姿で風呂上がりの火照った顔に化粧水を塗りながら、テレビの画面をチラチラ見る。


海外の音楽番組。


耳に入ってくる音楽は、とても悲しげで、
それでいて美しすぎる旋律だと思った。

でも…

「……なんって歌詞なのよ…」

そう呟いて、そそくさとポーチに化粧水を戻す。

そして、ベッドの上に転がっているマネージャーに声をかける。

「ねぇ、ナナバ? 最近海外で流行りのNoNameっていうバンド知ってるー?」

「あー。もちろん知ってるよー?
なんか目隠しとかしちゃって厨二病みたいな奴らでしょ?」

ナナバはスマホを弄りながら無機質な口調でそう言った。

「てか、ルーナが海外の音楽事情知らないとかそれヤバいと思うけど?
一応うちらだってこの国の音楽業界では有名なんだ。」


ルーナはまたテレビに視線を移し、苦笑いをする。

スーツ姿で目に包帯を巻き付けている3人組。
とてもカッコイイとは思うが…

「…ふふっ、厨二病って…
この人たちってどんな顔してるんだろーねー。」

「おい、そんなことよりもう寝な!
明日朝早くから取材だよ!あと新しいジャケ撮影!
遅刻したら私が怒られんだから〜」

「はいはい。」


テレビの画面は切り替わっていて、
司会者が3人に質問を投げかけているところだった。

『驚きました!!普段の激しめの楽曲を作るNoNameからは想像もつかないようなバラード!!素晴らしかったですが、どんな経緯でこちらの作品をー…』


ルーナは欠伸をしながらテレビを消した。



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