Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第56章 炎の中■
「リヴァっ、イ、のっ…ばか…」
「ん……あ?…」
再開された律動に揺られながら泣きじゃくる。
きっと酷い顔になっているだろうと思いながらも必死にリヴァイの熱を受け止める。
「なにがっ…だ…」
「んなに…いつもっ…優しくしないで…っ!…余計に涙がっ…止まらなくなるのっ!」
リヴァイは目を細めてルーナを見下ろす。
激しく揺さぶられながら泣きじゃくる、自分しか知らないこの姿に、愛しさしか込み上げてこない。
いつの間に俺はここまで溺れてしまっていたのだろう?
遠い昔のことすぎて、とっくに抜け出す術もわからない。
出ようとももう…思わない。
「優しくしているつもりはないが?…なら、もっと激しく強引なのがいいか?」
そしてまたグッと体を引き寄せ、最大限に律動を早め、激しく突きまくる。
ルーナはひとしきり官能的な声を上げる。
「んあっ!…だからっ、こういうのもっ…優しいって…っんあっ!…言ってる、の!」
あなたのやることなすこと全ての行動がいつもいつもいつも、優しすぎるんだよ…
だから私はあっという間に溺れていった。
もう絶対に出られない。
出ようとももう…思わない。
身も心も深くまで繋げて、溢れ出る幸せと虚しさを噛み締める。
「ルーナ…」
突然緩やかな律動になり、目を開ける。
そこには慈しみを込めて切なげに見つめる瞳…
「こっちを見ていてくれ…お願いだ…」
「…リヴァイ…ん…中に…出して…」
涙を流して懇願するような瞳と交わる。
リヴァイがルーナの頬に指を滑らせながら優しい表情を向ける。
「…受け取ってくれるか?」
「うん…もちろん」
深く濃厚な口付けをしながら、ゆっくりと律動が再開される。
互いの存在を体の隅々、感覚の隅々まで実感し確かめ合うような愛の交わりだ。
「は…っ…は……く……」
「…あぁ…んん…っ…」
キスをし、見つめあったまま、緩やかな優しい律動ののち、奥深くに愛は注ぎ込まれた。
「必ず、生きて…また会おう。リヴァイ…」
「当たり前だ。今までだってずっと、それだけのために生きてきたんだ」
だってお前と俺は…
月と太陽なんだから。
2人はまた深い深い口付けをし、そして互いに所有印をつけ合う。
これが消える前に、また絶対に抱き合えますようにと祈りを込めて…