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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第55章 マーレ-レベリオ強襲撃


「イェレナ!!顎と車力はお前が拘束するんじゃなかったのかよ!!仲間が余計に死んだんだぞ!!」

「すみません。確かに2人を穴に落としたのですが、私の失態です。」

ジャンの叫びにイェレナが目を伏せた。


「その余波で、獣が予定より多めに石礫を俺たちにくれてやったってわけか。道化にしては、大した即興劇だった。なぁ?髭面ぁ?」

「そう睨むなよリヴァイ。お前こそ大した役者じゃないか。俺を殺したくてしょうがなかっただろうになぁ?」

「俺は1番食いてぇもんを最後までとっておくタイプだ。よぉく味わって食いてぇからな」

睨み合うリヴァイとジークに張り詰めた空気がピリピリと肌を刺激する。
そしてついにエレンが口を開いた。

「マーレ軍幹部を殺し、主力艦隊と軍港を壊滅させた。これで時間は稼げたはずです。」

「世界がパラディ島に総攻撃を仕掛けてくるまでの時間かい?私たちは君が敵に捕まる度に命懸けで君を取り返した。どれだけ仲間が死のうとね。それを分かっておいて、自らを人質に強硬策をとるとは…お望み通りこちらは選択の余地なしだよ。」

…君は我々を信頼し、我々は君への信頼を失った。

ハンジがそう言うと、ジークが力強く言い放った。

「だがこうして始祖の巨人と王家の血を引く巨人が揃った。全ての尊い犠牲がエルディアに自由をもたらし、必ず報われる。」


その時、静かに扉が開く音がし、涙を流しながらコニーが入ってきた。

「サシャが…死んだ…」


誰もの息を飲む音が聞こえた。
ルーナは額に手を当てて俯き、リヴァイは険しい顔をしている。



「コニー、サシャは最期、何か言ったか?」

エレンが呟くように言った。


「肉…って言ってた」


その瞬間、エレンが震え出したかと思えば突然笑い出す。
不気味なその光景に、誰もが押し黙った。


ルーナだけは窓から外を眺めていた。

雲で覆い尽くされ真っ暗だ。

なにもない暗闇…

この先に果たして
光はあるのだろうか…
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