Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第54章 幸福の香水
「ルーナ…お前は、愛するってなんだと思う」
いきなりそんなことを聞かれ、ルーナはリヴァイの胸の中で一瞬目を丸くした。
「あの女と今日、散々そんな話をしたんだ。」
ルーナはふふっと笑って静かに答えた。
「愛するなんて…そんなの言葉では説明のつかない感情だよ。ただ…手触りだったり、気配だったり、…1度でもそれを感じちゃったら、他のものなんて世界に何も無くなっちゃう…そんな感じがする。」
「…そうだな」
「それからね…人生で1番幸せを感じる瞬間って、誰かから愛されているって実感できるときなんだって思ったよ。もしくは、自分も同じように誰かを愛するとき。って…
リヴァイが教えてくれた…」
その瞬間、リヴァイが勢いよくルーナを組み敷いた。
両手首をベッドに張り付け、リヴァイは真剣そのものの目をしてルーナを凝視している。
目をぱちぱちと瞬かせていると、どこか苦しそうな声が降ってきた。
「お前…ってやつは…なんで…」
徐々にリヴァイの顔が歪んでいき、眉をひそめている。
「お前のその光は強烈すぎる…」
「…え?」
「俺は生まれた時からずっと暗闇にいた。だからお前のその光は強烈なんだよ……眩しすぎて目を逸らしたくなる。でもそれがねぇと、生きていくことができねぇ…」
まるで月のような、太陽のような、
そういう存在なんだ、お前は。
ルーナは悩ましそうな表情をして小さく笑った。
「いくらリヴァイが眩しいって言って目を逸らそうとしても、それでも私はずっと照らすよ。光は絶やさない。」
だって光は…
どんな闇をも凌駕するのだから。
リヴァイはますます苦しそうな顔になって、たまらずルーナに貪るようなキスを落とした。
何度も角度を変えて熱い熱が混じりあう。
「…くそ…好きで好きでたまらねぇ…責任取れよ…
ここまで俺を酔わせたんだ。」
「…っ、私だって責任取ってほしいのに〜?」
「今夜はお前を大人しく寝かせとこうと思っていたが、気が変わった。今すぐお前を抱く。いいな?」
ルーナの返事も聞かずに荒々しく唇を塞ぐ。
今は2人だけの世界で一つの心臓になっていた。
頭の中には幸福の2文字しか浮かんでいない。
激しく愛を感じ合う2人を、暗闇の中でギラギラと光る2つの眼光が見つめていた。