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【R18】遥かな愛

第1章 始まり



次の日の朝。


思っていた通りすごく眠たい。


昨日は樹戸さんの後にお風呂入ったから、寝る時間が遅くなった。


でも仕方ない。


眠たくて目をこすりながらリビングへ向かう。


昨日の子猫はソファで寝ていた。


「おはよう」

『あ、おはようございます』


樹戸さんがキッチンでなにかしている。


朝ごはんを作っているんだ。


でも、珍しい。


私が起きる頃にはあまり居ないのに。今日は仕事休みなのかな。


「はい、ちゃんの分」


コト、と樹戸さんはお皿を机に並べた。


『あ、ありがとうございます…』


こんな事させちゃってなんだか申し訳ないな……


作ってもらえるの何度目か分からないけど、樹戸さんの作る料理は美味しい。


椅子に座って、手を合わせる。


『いただきます』


一口食べてみる。


『……おいしい』

「それはよかった」


樹戸さんは微笑みながら言った。


それからは黙々とご飯を食べた。


『ごちそうさまでした』


と言ってお皿を持ってキッチンに行く。


「ちゃん、僕が洗うよ」


お皿を洗おうとすると樹戸さんに止められた。


『え、でも……』

「いいからいいから」


じゃあお言葉に甘えて……と洗うのをやめた。


私は洗面所に行って洗顔をして、歯磨きをした。


それが終われば、自分の部屋に戻って、中学の制服に着替えた。
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