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【R18】遥かな愛

第2章 往昔



「お邪魔します…」


と花灯は控えめな声で呟き、家の中へと入った。


「私んちに遊びに来て欲しいなあ。誰も家連れてきたことないんだ」


リビングに向かう途中に花灯が言った。


『そうなんだ。私も花灯ちゃんの家行きたいな』

「…でもお母さんがダメって言うんだよね。別に散らかってるわけじゃないのに。酷いよね」


母親に対する小さな不満をぶつけた。


リビングに入ると『適当に座ってて。何か飲み物出すよ』とは花灯に声をかけた。


『お茶か水しかないけど…』

「あ、マジ?ごめん、まだ体調よくないのに……すぐ帰るから。ゆっくり休んで」

『大丈夫だよ。
……紅茶があったんだけど、花灯ちゃん紅茶飲む?』

「うん、飲めるよ。ありがとう」


そういえば、と花灯が思い出したかのように言った。


「の家、猫飼ってるんだね」

『あ、…うん。親が拾ってきて』

「そうなんだ、猫って可愛いよねー」


猫が苦手なは花灯の言葉に苦笑いした。


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