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【R18】遥かな愛

第2章 往昔



「話なんだけどさ……」


うん、と言って頷いたは紅茶を淹れているティーカップを机に置いて座った。


「積善高校入れても、ついていけるかなんだよね。バイトしないとだし、両立できるか不安」


確かに、と心の中で思った。自分だって授業についていけるか不安だ。


「ほんと、どうしようかなあ…」

『…悩むよね』

「うん」


頷いた花灯はため息を漏らした。


出来れば高校は、花灯と一緒が良い。


一から友達作りするはにとって苦痛だ。


そう思っていると、花灯が言った。


「そういえば、姫城(ひめき)が心配そうにしていたよ」

『姫城くんが……?』


姫城と言われて浮かび上がるのは、同じクラスの男子の姫城カヲル。


いつも静かで落ち着いている印象がある。


姫城はの斜め前の席に座っていて、たまに姫城が後ろを向いた時に目が合う。


あまり話したことが無い人で、どうして心配なんかされたのか不思議に思った。



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