第2章 往昔
下着を脱がして私の股に顔を埋めて、じゅる、じゅるる、と音をたててそこを舐める。
舐めたり、吸ったり。
『は、…ぅうっ、や、やだあっ…』
手を握る力が強くなる。
生あたたかいのが、ナカに入ってきた。
舌だ。舌だって分かると、尚更気持ち悪く感じた。
──気持ち悪い……っ
気持ち悪いけど、ほかの感情もある。どんな感情なのか分からないけど。
バタバタと脚を動かして、無意味だけど抵抗する。
『…く、ぅ』
死にたいくらいだけど、この時間を必死に堪える。
「身体は素直だよ、ちゃん。こんなにトロトロ溢れ出てくる」
『い、意味…分かんなっ、ぃっ…やだ…っ』
そんなの、好きで溢れてるんじゃない。
危険を感じて自分の身体を守ろうとしてる、って保健の授業で習ったような習わなかったような…、と状況に合わないことを考え出す。
私は絶対感じてなんかいない。
だから違う、と言いたい。けど……
ぼんやりとする頭で必死に考えているとお父さんが言った。
「気持ち良くないかい?」
そう聞かれると、私は即コクコクと頷く。
『えっ、ちょっと…!』
すると、足をぐっと広げられた。
そして、お父さんの指1本がナカに入るとぐちゅ、と卑猥な音がした。