第2章 往昔
もぞ、として何だろうと思っていたら、いつの間にか手がスカート中に入っていた。
それから、下着に。
下着越しに、割れ目を触れられた。
『あっ……!』
明日からスカートの下にスボン履こう。簡単に触ることが出来ないように体育ズボンを。
スカートの下にって、違和感があって良くなさそうだけど、こんなに直ぐに触られるよりはマシかもしれない。
『やめ、てっ、ダメっ、』
身体が強ばる。
「ちゃん、もうここ濡れてる」
そう言葉をかけられて、嫌になった。
自分の気持ちが分からない。苛立ちの気持ちなのか、憎悪の気持ちなのかも。
苦しい。
「えっちだね、ちゃんは」
そんなこと絶対ない。気持ちいいとか、そんなこと思ってない。
私はブンブンと頭を振って否定する。
嫌なのに。
嫌なのに、子宮がムズムズする。学校で感じた感覚と一緒。
触って欲しい、ってそう思っているのかな。
でも。こんなこと、本当に……