• テキストサイズ

【R18】遥かな愛

第2章 往昔



悲鳴に似た声が部屋に響いた。


『(もう、ダメ……)』


疲れて少し眠い。


このまま寝たいけど、お風呂に入らないといけない。


汗で体がベタベタしているし、あと……。


股から何かが出たものでも少しベタついている。


あれがお父さんが言っていたイクって事なのかな。


意識が朦朧とした中で考える。


『あ……』


子猫の"きいちゃん"が私の方へ歩み寄った。


さっきまで寝ていたからまだ少し眠そう。眠たそうなの、私と同じだ。


家に来て数日経ったけど、まだ猫は苦手で私は恐る恐るきいちゃんの頭を撫でる。


引っ掻かれると思ったけど、そんなこと無かった。


『かわいい…』


小さな声でつぶやいた。


そして私はお風呂に行くことにした。


汚れた制服は洗おう。


明日乾けばいいけど……、と思いながら重たい体を起こして立ち上がった。


「風呂に行くのかい?」


そうお父さんが聞いてきて、その言葉に私は頷いた。


「少し出かけてくる。鍵はかけとくから。」


私は頷いて、ドアに向かって出ていくお父さんを見送った。



/ 39ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp