第2章 往昔
どうしよう。
『あっ、あっ、んっ…、ひ、ぃ、…っ』
これは悪い夢。これは悪い夢。
ずっと心の奥で悪い夢だと願って必死に耐える。
『お、ねが、…ぃっ、お願いっ、もぅ、ぬ、抜いてっ、』
耐えるけど、やっぱり限界。本当に何が何だか分からない。気持ち悪い。
「そう言ったってちゃんのおまんこ、すごく締め付けてきて離そうとしないよ」
そんなことない、と言いつけたいけど言えない。自分の声とは思えない悲鳴というか、喘ぎ声が出てきてしまう。
『んっ、は、んんっ、ふっ…』
キスされて、舌が絡まる。
『(うぅっ、気持ち悪い。気持ち悪いっ──)』
ぎゅっ、と目をつぶって体を強張らせる。
『…っいや、まっ、まって、っ、まっ…って、…んっ、で、ちゃうっ』
「またイクのかい?いいよ、何度でもイッて」
さっきと同じ刺激がまたきた。
体に力が入って手をキツく握る。