第2章 悲鳴嶼×夢主
は家族が襲われた日のこと、縁透のことを炭治郎たちに話した。
:「自分の家族が人を喰らう姿を見るのは、そしてそれの首を刎ねるのは、つらい。きっと炭治郎が想像しているよりずっとね。」
炭:「それをさんは経験したんですね…」
:「うん。でもだからこそ、炭治郎にはそんな思いしてほしくない。辛さが分かるからこそ…。そんなことにならないよう、妹が、禰󠄀豆子が、人を食わないことを心から願ってるよ。炭治郎。」
炭:「さん…俺何も知らないのに、すみませんでした…。」
:「いいんだよ、私の方こそごめんね、炭治郎、善逸、伊之助。これからは仲良くしてね。」
炭:「…はい!」
善:「さんはいい人だと思ってたよ、それなのにひどいこと言うなんて、とんでもねぇ炭治郎だ。」
伊:「お前、十二鬼月倒したんだろ!?俺と勝負しろ!」
:「いいよ、怪我治ったらね。」
そして悲鳴嶼が迎えにきて、は屋敷へと帰っていった。
善:「炭治郎、今日はさんからいろんな音がしてた。」
炭:「うん、悲鳴嶼さんが来た時には愛しい匂いもしてたね。あの人、本当はすごく優しい人なんだね、俺全然知らなかったよ。」
伊:「俺様の技で度肝ぬかしてやる!」
この日以降、地獄のような鍛錬も付いてきたものの、のことを3人はまるで姉のように慕ったのは言うまでもない。
が退院した日の夜、2人がご飯を食べていた時のこと
:「アオイさんの料理も美味しかったけど、やっぱり悲鳴嶼さんと2人で食べるご飯が1番美味しいです。」
悲:「そうか。…、今日はこの後湯汲みをしたら、私の部屋で待っていろ…」
:「…分かりました」