第2章 悲鳴嶼×夢主
:「私は…悲鳴嶼さんが居てくれたから、感情を殺しても生きて来られました。鍛錬も、悲鳴嶼さんのためにと頑張ってこられました。これは、悲鳴嶼さんのことを私も愛しているからなのでしょうか…?」
悲:「そうだ。そうでなくとも、そういうことにしておいてくれ。」
:「ふふ、分かりました。」
は鬼に家族が襲われた日から初めて笑った。
悲:「…その顔はだめだ…早く治せ…もう待ちきれん…」
悲鳴嶼は初めて笑顔のを見て、もう何も考えられなくなってしまった。
それから悲鳴嶼はこのままでは自分が何をしでかすか分からないからと、屋敷へと帰っていった。
そしてそれから2週間後、は退院して悲鳴嶼の屋敷に帰ることとなった。
胡:「すみません、荷物、手伝ってあげられなくて」
:「いいんです、しのぶさんの診察は的確だから、みんな頼りにしてるんですよ。」
胡:「さん…ありがとうございます。もしつらかったらいつでもアオイを呼んでください。」
:「はい、ありがとうございます。」
悲鳴嶼に自分の気持ちを吐露してからは自分を押し殺し、殻に閉じこもるのをやめた。
ガラッ
炭:「さん、退院するんですね」
善:「あっ、音が…」
伊:「もう治ったのか!早ぇーな!」
:「あぁ、みんな。まだ完治はしてないんだけどね、通院すれば屋敷に帰っていいって言われたから。」
炭:「そうなんですね。あの、さん、前に言ってた意味を教えてくれませんか?禰󠄀豆子が人を食ったら自分がつらいってどういうことですか?」
:「炭治郎の気持ち、分かるよ、自分の妹は違うって。私も弟が鬼になっちゃったから。いや、私はそう思う暇も無かったか。」
炭:「うそ…」