第2章 悲鳴嶼×夢主
:「…じゃあ、自分の大切なものを奪った人のこと、死ぬほど憎い人のこと食ってくれた鬼は?奪われた者にとってはいい鬼だよ…」
炭:「何があっても人を食うなんてことはいけない!憎まれてる人でも、食べられて良いはずがない!」
:「…中身までカチカチなんだね…この時間無駄だな…」
は瞬く間に消えていた。
善:「は、はやい…いなくなったのが見えなかった」
炭:「善逸、あの人から何か音はしたか?」
善:「いいや、無音だった」
炭:「やっぱり…俺もなんの匂いもしなかった。」
善:「美人だけど、あんなに嫌な感じの人初めて見たよ」
炭:「…」
炭治郎はそれからずっといい鬼と悪い鬼について考えていた。
は早速また修行へと行った。
はおそらく自分の体重の3倍程度の重さの岩を動かそうとしていた。
:「………」
は唸り声すらあげずに動かそうとしていた。
そしてついに
ズリッ、ガンッ!
は手を滑らしおでこを岩にぶつけてしまった。
:「…擦りむいた…痛い…」
手も勢いで切ってしまい、おでこからも血を出していた。
悲:「無理をするなと言っただろう」
ちょうどそこへ悲鳴嶼がやってきた。
:「…悲鳴嶼さん…」
悲:「今日はもう休め」
:「…でも…」
悲:「休め。」
悲鳴嶼はに、でもの続きを言わせなかった。
は悲鳴嶼には逆らえないので、2人は屋敷へと戻った。
悲:「…、流石に女子の力で自分の3倍の岩を動かすのは無理だ…」
:「…甘露寺さんには、動かせますか…」
悲:「あれは人の8倍の力を出せる、自分と比べようとするな」
:「…柱の皆さんは、人より優れたものがあります…でも私は何もない…努力には限界があると言うことでしょうか…」
悲:「技や強さに限界はない…だが力にはある…」
:「…」
そこからは黙り込んでしまった。