第1章 不死川×夢主
そして洋とその両親がやってきた。
洋:「何度見ても可愛らしい…すみません、あまりの可愛さにまだ慣れなくて…」
は苦笑いした。
母:「そうだ、近くに立派な桜の木があるんですよ。宜しかったら見に行きません?」
洋母:「それは見てみたいわ。ねぇ?お父さん」
洋父:「あぁ。」
母:「それでは行きましょうか。あ、若者は若者同士で待ってくれていていいわよ。桜なんて興味ないでしょうからね。」
洋母:「そうね、2人も積もる話があることでしょうし。」
:「いや、ちょ、お母さん…」
母:「じゃあ、行ってくるわね」
そう言っては洋と2人家に残されてしまった。
:「あ、えぇっと、洋さんも、桜見てきたかったら、見に行ってきてくれて構わないですよ?」
洋:「あぁ、僕の名前を呼んでくれた…嬉しい…それに気遣いもできるなんて、やはり君は素晴らしい女性だ。」
そう言いながら洋がジリジリとの方に寄ってきた。
:「あ、いや、その、気遣いとかではなくて、本心からそう思って…」
は後退りながら言う。だが洋は近づくのをやめない。
洋:「謙虚なんだね…可愛らしく、謙虚で奥ゆかしい、それでいて丈夫な子を産めそうな体だなんて…そうそういない。君が今まで誰のものにもならなかったのはやっぱり僕と出会うためだったんだね。待たせてしまってすまないね、これからは君を待たせてしまった時間を埋められるよう、僕がたくさん愛してあげるからね。」
は、いや、と言うと背中が、トンと壁についてしまった。
が拒否の言葉を発しようとしたときだった。