第2章 攘夷戦争
ある日の休憩時間。いつも通りにアジトに戻った。
「みお~」
名前を呼んでも返事がない。
珍しく疲れて昼寝でもしているのだろうか。
「みお~?」
どこの部屋を見てもいない。
食料の調達にでも行ったのだろうか。
「ん?銀時、みおは何処に…?」
「それがいなくてよ、食料の調達にでも行ったんじゃねぇかな…」
俺は正直嫌な予感がしていた。
このままあいつが帰って来ないんじゃないか。
「遅いな…」
案の定、夜中になっても帰って来なかった。
それどころか何日、何週間、何か月経っても帰って来なかった。
俺は気付いた。
あいつがいなくなってから泣いた。
泣いてから気付いた。
みおが好きだった、ということに…。