第6章 現代4
みおはにこやかに言ったが俺には理解ができなかった。
「どこかいってました」だぁ??
「おい、話長くなっても良いから話せよ…」
「えぇ、まぁ…」
みおは話し出した。
「まず、あの日何が起きたかっていうと」
・やっぱりみおは天人に連れ去られていた。
・その後、辺境の星に連れていかれほぼ奴隷のような扱いを受けていたこと。
「おまえそれ「行ってた」じゃなくて「連れ去られてた」じゃねぇか」
「…確かに。」
こいつ笑いながら話してたけどほんとに楽しかったことかって言われたら絶対楽しくないようなことなのに。
無理して話してるのか…?
「別に無理して話す必要はなかったんだぞ…?」
「ううん、無理して話してるつもりはなくてね。」
本人によればこの話になると、うまく話せなくなるみたいで同時に感情のコントロールもできなくなるらしい。
とある人に話したときは泣いてしまい、またとある人に話したときは怒り気味に話してしまったらしい。
「辛かったな。」
まるで脳が本当のことを隠しているみたいだった。