第7章 特級呪物ー3ー
『ま、そんな事は置いときゃいんだよ。
で、俺は ここに居ろ って言ったよな。校舎の外で。
何でここに来たんだよ…って言いたいけど良くやった って顔、恵がしてるよ』
虎杖「なんで上から目線なの…?
で、あっちで零に呪い倒されて悔しそうにしてる犬は?」
思わず笑いそうになる。
だって虎杖の言う通り悔しそうにしてこっち見てるんだもん。
伏黒「…俺の式神だ。見えてんだな」
虎杖は案の定 ? と言うマークを頭の上に出していた。
…はー、日付変わったら終わりだな。ギリ1日後にになってくれてっからいーけどさ。
伏黒「呪いってのは普通見えねえんだよ。死に際とかこういう特殊な場所では別だがな」
『ちょっと関係ないけど俺一旦席外して良い?』
伏&虎「どうぞー」
«もしもし?»
『あ~、悟さーん。今何処に居るー?仙台駅抜けてないよねー』
«抜けてないよ~、どうかした?»
『悪いけどさぁ、本家行ってマフラー3個取ってきてよ』
«はいはい、で何?機嫌悪い?»
『悪いに決まってんじゃん、誰も甘い物持ってない、恵んでくんねーし』
«何か買って来てあげるよ»
『おー。悟にしては優しい何があった。
とりあえずお願いねーじゃあ』
ーその頃
伏黒「オマエ怖くないんだな」
虎杖「いやまあ怖かったんだけどさ。
知ってた?人ってマジで死ぬんだよ」
伏黒「は?」
虎杖「だったらせめて自分が知ってる人くらいは正しく死んでほしいって思うんだ。まあ自分でもよくわからん」
伏黒「…いや」
『お二人さーん』
伏&虎「え?」
『虎杖の方、指渡せ』
虎杖「あーはいはい、多分先輩のポケットの中」
ポロッ。と言う効果音と共に指が落ちる
虎杖「これが」
『特級呪物“両面宿儺”その一部だ。まあ、宿儺の事は昔居た呪術師だとでも思っとけ』
虎杖「りょうめ…? 両面に人でもついてんのか?」
伏黒「そんなんじゃねーよ…
危ねえからさっさと渡せ」
虎杖「はいはい」
その瞬間、頭上から呪霊が降ってくる。
『…!恵、虎杖、【逃げろ】』
虎杖「(体が勝手に動く…!俺は逃げたくなんかない…)
宵宮!!」