第13章 番外編~家族~
それでも、桜雪は毒を飲むのを辞められなかった。
それどころかまた量が増えた。
『桜雪…それ…貴方の体には害なはず…なんでそんなものを飲んでいるの?』
雛鶴にバレた。
『死にたいの…誰も失いたくない…失ってしまうくらいなら…先に死にたい…それに…鬼が鬼殺隊なんてやってる時点でおかしいんだよ。』
桜雪は泣きながら言った。
『桜雪は家族なんだよっ!!桜雪が良くても私たちは良くない!!死なないでよーーーーー!!!』
須磨は泣き始める。
『アンタは泣くんじゃないよっ!!桜雪…鬼だって良いじゃない…私達は桜雪が居てこその今だから…そうじゃないとそこら辺で野垂れ死にしてた可能性だってある…もう…死ぬなんて言わないで…それにね?これから…心から桜雪を愛してくれる人が現れるかもしれないでしょ?その人の為にも出来る限り生き抜いてみるのもいいんじゃない?』
まきをが須磨に怒りながら桜雪に諭すように優しい口調で
言った。
『愛してくれる人……あたし…生きてていいのかな…』
桜雪の顔は何故か真っ赤になっている。
『『『いいの!!』』』
3人同時に言われて、桜雪が笑いその場は何故か笑いに包まれていた。
『なんだぁ?派手に楽しそうじゃねぇか…』
任務帰りの宇髄がその様子を見て少し寂しそうにしていた。
事の経緯を宇髄に雛鶴が話をした。