第13章 番外編~家族~
鱗滝から手紙を受け取った桜雪は泣いていた。
最終選抜から戻ってきたのは冨岡義勇ただ1人だったことをその手紙で知った…
〖鬼出現っ!!鬼出現っ!!〗
鎹鴉が任務を伝える。
『毎回毎回毎回さ!どこだよっ!!場所と内容くらい教えろっ!!』
〖忘れた!!場所は音と空気で桜雪なら分かる!!〗
『アホかっ!!マジでお前ポンコツすぎな。』
桜雪は切れながら任務に向かう。
ちなみに桜雪は家がない為に鬼殺隊に入ってからは柱に支給される程の大きな屋敷に住んでいる。
現在の御館様である産屋敷耀哉の姪にあたるからなのか何故か変な所で特別待遇を受けてしまう為に一部の隊士からは疎まれているらしい。
桜雪は鬼に八つ当たりするかのように倒し続けた。
この日から、藤の花から抽出した毒を飲むようになった。
死のうとしたんだ。
でも、死ねなくて…苦しくて辛いだけだった。
それでも、いつか死ねるかもしれないとずっと飲み続けた。
どんなに苦しもうとも…どんなに体に不調が来ようとも…まだ初潮も来ていなかった桜雪の体は毒で蝕まれ…女性としての体の機能を停止した。