第12章 番外編~選んだ理由~
『なんで!?俺の事は無視!?なんで?俺の事みえてないのっ!?俺、幽霊にでもなったっ!?なんでそんなに普通に会話しちゃってるわけっ!?無視しないでよぉぉおおおおおっ!!!』
更に騒ぎ出す善逸。
『だって…お前、うるせぇじゃん…』
と玄弥が冷静に言う。
『こんな状況で冷静に話せるわけないじゃんっ!!これだよ!!これ!!ねぇっ!!ねっ!!炭治郎っ!!』
『いいじゃないかっ!!幸せそうで!!』
『こんなの気にしてたらキリねぇわ…』
善逸が騒ぐのに対してそれぞれの反応をする玄弥と炭治郎。
『だって…あの人達…まだイチャついてるよっ!!あれ無視して話せないっ!!俺には無理っ!!死んじゃあぅぅぅぅっ!!』
『善逸…そんな事で死なないから大丈夫だよ…』
『そんなんで死んでるなら俺なんてとっくに胸焼けで死んでるわっ!!』
更に騒ぐ善逸に炭治郎の玄弥は一応は慰めてみる。
『やぁだぁぁァァァ!!胸焼けで死ぬのも嫌だけどこの状況もいやぁぁぁぁぁっ!!死ぬぅぅううううっ!!!』
更に騒ぎ出す善逸だが…
『はぁ?うぜぇ…だったら死ね…』
『俺が殺してやろうかァ?』
日輪刀をチャキンと抜こうとする実弥。
『兄さん…そろそろ冗談キツいですって…』
と玄弥。
『そもそも、隊士同士なんだから隊律違反なのでは?』
と炭治郎。
その言葉に日輪刀を鞘に納める実弥。
『『チッ』』
桜雪と実弥は舌打ち。
『命拾いしたなァ?』
と実弥は善逸に言うと桜雪の手を引いてその場を去って行った。