第12章 番外編~選んだ理由~
『チッって言ったよっ!!命拾いしたなとか言ったよー!!ねぇっ!!炭治郎!!あれが柱でいいのっ!!?』
と善逸が騒ぎ始める。
『うるせえ…』
『痛いっ!!殴らなくていいじゃんっ!!』
玄弥に殴られて騒ぐ善逸。
また無言で善逸を殴る玄弥。
『二回も殴った!!ねぇっ!!見てたねぇっ!!炭治郎っ!!』
『それは善逸がうるさくするからだろ?』
困った顔をしながら炭治郎は騒ぐ善逸に言う。
『だってさ!だってさ!あんなに美人な人があんな借金取り紛いの人と恋人とかありえないじゃんっ!!なんであんな人選んじゃったのかなぁ…なんであんな人選んだか気になるじゃんっ!!理由くらい知りたいよっ!!』
更に騒ぎ立てる善逸。
『理由ねぇ…』
何か知ってそうな様子で玄弥が言った。
『玄弥は理由知ってるの?』
炭治郎がそんな様子の玄弥に不思議そうに言った。
『音柱の宇髄さんの話によると…俺が鬼殺隊に入隊して継子になるかなり前…兄ちゃんが柱にすらなってない頃…ちょっとした事で喧嘩して兄ちゃんが桜雪さんの胸を触っちまったんだとよ…それで…その時の照れた顔が可愛かったから…だってさ…詳しくは宇髄さんにでも聞けよ…』
と玄弥は説明した。
『胸を触ったっ!!?俺だって禰豆子ちゃんの…★¥&$@#$♪¥”&¥*=-'$$$+]☆★{\;』
『善逸…興奮しすぎて途中で何を言ってるか分からないよ…』
困った顔で突っ込む炭治郎。