第11章 機能回復訓練?
『えー…んなもんてめぇで考えろよ〜』
だるそうに答える桜雪と玄弥がここまで喋る奴だったのかと唖然とする実弥。
『で!!何を調べて来たらいいんですかっ!!』
『ん〜適当?』
『適当って……しっかりしてくださいよ~…』
『あのさ〜自分で何とかしなよ〜あたしだって向かえとしか言われてないし〜』
とのほほんと言いながら酒の一升瓶をそのまま飲む。
『ところで…兄貴も同じ任務?』
桜雪に呆れた様子で玄弥は言った。
『え?あ…あァ…』
『マジで!?じゃ!!あたしも実弥と聞き込みいく!!』
実弥の返事に何故か飛びつく桜雪。
『(うわ〜…乙女全開…)うっざ…』
『あぁ?なんか言った?』
『なっ…なんでもないで〜す。』
玄弥は思わず口に出てしまった言葉と桜雪のドスの効いた声にビビりながら言った。
『任務の内容…聞いてんのかァ?お前のとこの鎹鴉…ポンコツだから聞いてねェんだろォ?』
実弥は呆れた様子で桜雪の鎹鴉の事を思い浮かべながら言った。
桜雪の鎹鴉は本当にポンコツ。
そこに迎えとしか言わず何も詳細は言わない。
というより、そこまで覚えられない。
『そうだよ〜いつもの事じゃん?』
桜雪はのほほんと答える。
桜雪は実弥から今回の任務の説明を受ける。