第11章 機能回復訓練?
『さーて!!帰るか〜』
桜雪がそう言って玄弥と蝶屋敷を出た。
その帰り道…
桜雪は実弥の事を考えていた。
怪我をしてないか…
ちゃんと帰ってくるかな…などなど…
そんな事を考えていると自然と顔がニヤついていた。
『桜雪さん……兄貴のこと考えてます?顔がニヤついてます。』
『はぁっ!?考えてないしっ!!』
顔を真っ赤にしながら怒鳴るように玄弥に言った。
『へぇーそうですかー(うわ〜…露骨…)』
そこに鎹鴉が任務を伝える。
『よし!お前も行くぞ〜!!』
『え?なんで?えっあっ…はい…』
桜雪と玄弥は伝えられた場所に向かった。
『玄弥〜そこら辺で情報を集めてきて〜』
『はい。』
桜雪がそう言うと玄弥はその場から離れて聞き込みに行った。
桜雪は居酒屋に行って一升瓶ごと注文。
酒を飲んでいた。
『お前…こんなとこで何してんだよ…』
そこに実弥が現れる。
『ん?何って任務だよ。実弥こそ何しててんの?』
『俺も任務だァ…って…お前なァ…昼間から酒飲んでるのが任務だってのかァ?』
『ほら、酒柱だし?酒飲まんと任務どころじゃないし?』
『あァ…確かに…』
と何故か納得する実弥。
『んなわけないでしょっ!!』
『『っー!?』』
突然、現れた玄弥に2人で驚く。
『玄弥…いつからいたの?』
と桜雪が言う。
『最初からですよ!!人に頼んでおいてこんな所でなにしてるんですかっ!!それに!!こんな所で兄貴とイチャついている暇があるなら、今回の概要とか教えてくださいよっ!!アンタは俺の師匠でしょうがっ!!そこんとこしっかりしてくださいよっ!!兄貴もなんか言ってやれよっ!!』
どこぞの蛇柱の如く捲し立てる玄弥であった。